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小説を読む人のための100冊(2014年版)

リスト作成にはリスト漏れがつきもので、欠落を見つけるたびにリスト更新する弥縫策によってなんとかリストをその時点その時点で「まし」な状態にとどめておくことが作り手のせめてもの良心なのかもしれません。というわけで、2013年初めに記事にした「小説を読む人のための100冊」リストは、作成後しばらくは入れ忘れや、同一作家の作品でもよりいい作品が見つかった際にはその都度書き直し修正をしていたんですが、次第にめんどくさくなり(笑)、いっそ2014年の時点で一気に更新するのがよかろうと一人合点、よって今回の記事を書いているという運びになります。

リスト入り基準は2013年のときと同じです。

  ・比較的手に入りやすいもの
  ・現代の読者にとって読む意義のあるもの
  ・読んで触発されるもの
  ・読んで楽しいもの
  ・再読したくなるもの
  ・これから深く本を読んでみようかなと思っている人にむけたもの

という感じ。2013年版のリストに、入れ忘れたものや、2013年中に読んで面白さを(再)発見したものなどを加えて新たに100冊リストを作成したのが2014年版。14年版になるにあたって脱落したものは、新規リスト入りした作品に劣るというわけでは必ずしもなく、なんとなくです(笑)。2015年版がもし仮にあるならカムバックする作品もきっとある。また単著のタイトルであるかどうかは無視して作品名はすべて二重鍵括弧(『』)でくくってあります。


◆除外
・石坂洋次郎『青い山脈』
・武田泰淳『ひかりごけ』
・中上健次『枯木灘』
・中原昌也『あらゆる場所に花束が……』
・百田尚樹『永遠の0』
・松浦寿輝『不可能』
・吉屋信子『花物語』
・トルストイ『アンナ・カレーニナ』
・ロンゴス『ダフニスとクロエー』

◆追加
・荻世いをら『宦官への授業』:感想は過去記事参照
・鶴川健吉『すなまわり』 :過去記事参照
・花田清輝『群猿図』 :戦国時代と学生運動の時代とを「猿」で重ねるレトリックは絶品です。「群猿図」単独なら岩波文庫の『日本近代短篇小説選昭和篇3』、「群猿図」含む連載全部の『鳥獣戯話』なら講談社文芸文庫版で。
・北条民雄『いのちの初夜』 :リストに私小説らしい作品を忘れていたのでこの作品を。
・山田風太郎『太陽黒点』 :山風先生ファンとしては痛恨のリスト入れ忘れ。忍者もの以外ならまずこれ。
・エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』:へっぽこ英雄が活躍する(しない)神話。岩波文庫版なら多和田葉子の解説つき。
・クッツェー『鉄の時代』 :2013年に読みました。初期作品は理に落ちる感じがしていまいち好きじゃなかったのですがこの作品には知的なポエジーがあふれていて忘れられない一冊になりました。
・ラブレー『ガルガンチュア』:入れ忘れ。大きいのはいいことだ!
・ローレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』 :入れ忘れ。古いものこそ新しい!サルバドール・プラセンシア『紙の民』とはたしてどちらが新しい小説でしょうか。

◆更新
・木下古栗『新しい極刑』 :過去記事参照
・吉村萬壱『ボラード病』:過去記事参照
・フランツ・カフカ『断食芸人』:文学史的には『変身』や『審判』『城』なのだけれど今読み返すならこれ。アメトークは関係なし。
・フローベール『ボヴァリー夫人』:僕は断然『感情教育』のほうを面白く読みますが2014年は『ボヴァリー夫人』の年ですね。
・リチャード・パワーズ『ガラテイア2.2』:将棋において現役A級棋士がコンピュータに敗北した2013年。日本屈指の詰将棋作家の訳で「小説の文章を作成する人工知能」開発のフィクションを読むのはタイムリーです。星新一賞を人工知能が獲得する日も遠くないかもしれません。


というわけで2014年版の100冊リストです。ご笑覧ください。

芦原すなお『青春デンデケデケデケ』
阿部和重『シンセミア』
安部公房『他人の顔』
池澤夏樹『静かな大地』
石川淳『紫苑物語』
いとうせいこう『想像ラジオ』
泉鏡花『高野聖』
絲山秋子『妻の超然』
井上ひさし『吉里吉里人』
今村夏子『こちらあみ子』
岩井志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』
江戸川乱歩『盲獣』
円地文子『女坂』
円城塔『松ノ枝の記』
大江健三郎『万延元年のフットボール』
大岡昇平『野火』
岡本かの子『老妓抄』
荻世いをら『宦官への授業』
織田作之助『夫婦善哉』
開高健『日本三文オペラ』
梶井基次郎『檸檬』
金井美恵子『柔らかい土をふんで、』
川上未映子『ヘヴン』
川端康成『眠れる美女』
木下古栗『新しい極刑』
桐野夏生『残虐記』
小島信夫『抱擁家族』
後藤明生『挟み撃ち』
小松左京『日本沈没』
司馬遼太郎『燃えよ剣』
島尾敏雄『魚雷艇学生』
庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』
諏訪哲史『アサッテの人』
高橋源一郎『ジョン・レノン対火星人』
太宰治『斜陽』
谷崎潤一郎『細雪』
多和田葉子『飛魂』
鶴川健吉『すなまわり』
中島敦『文字禍』
夏目漱石『吾輩は猫である』
野上弥生子『秀吉と利休』
野坂昭如『エロ事師たち』
花田清輝『群猿図』
林芙美子『放浪記』
深沢七郎『楢山節考』
二葉亭四迷『平凡』
北条民雄『いのちの初夜』
舞城王太郎『煙か土か食いもの』
町田康『くっすん大黒』
丸岡大介『カメレオン狂のための戦争学習帳』
丸谷才一『輝く日の宮』
三島由紀夫『豊饒の海』
水村美苗『本格小説』
宮部みゆき『模倣犯』
村上春樹『ノルウェイの森』
村上龍『限りなく透明に近いブルー』
モブ・ノリオ『介護入門』
森鴎外『牛鍋』
森見登美彦『太陽の塔』
安岡章太郎『海辺の光景』
山田風太郎『太陽黒点』
吉村萬壱『ボラード病』

アゴタ・クリストフ『悪童日記』
インドラ・シンハ『アニマルズ・ピープル』
ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』
ウィリアム・フォークナー『アブサロム、アブサロム!』
ウラジミール・ナボコフ『ロリータ』
ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』
エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』
エミリ・ブロンテ『嵐が丘』
カート・ヴォネガット『スローターハウス5』
ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』
ゴーゴリ『鼻』
サルバドール・プラセンシア『紙の民』
ジェイン・オースティン『高慢と偏見』
ジェローム・デイヴィッド・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』
ジュール・ヴェルヌ『海底二万マイル』
ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』
ジョゼフ・コンラッド『闇の奥』
ジョン・アップダイク『クーデタ』
ジョン・マクスウェル・クッツェー『鉄の時代』
スタンダール『赤と黒』
セルバンテス『ドンキホーテ』
ドストエフスキー『罪と罰』
トマス・ピンチョン『競売ナンバー49の叫び』
トマス・マン『魔の山』
トルーマン・カポーティ『冷血』
ハーマン・メルヴィル『白鯨』
フランツ・カフカ『断食芸人』
フランシス・スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』
フローベール『ボヴァリー夫人』
ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』
ホメロス『オデュッセイア』(松平千秋の訳で)
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』
マーク・トゥエイン『ハックルベリ・フィンの冒険』
ミシェル・ビュトール『心変わり』
ラブレー『ガルガンチュア』
リチャード・パワーズ『ガラテイア2.2』
レイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』
ローレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』


2014年もよろしくお願いいたします。皆様にとって忘れられぬ作品に巡りあえる一年でありますように!
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