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藤谷治「ふける」

出典:『新潮』2010年4月号
評価:★☆☆☆☆

新宿駅で持ち物を捨てて、松本経由で金沢へ。行った先で女を買おうとするがそうしない話。この作品で何がしたかったのか全く分からない駄作。語り手の男の内面では、下品なことや三面記事的事件にたいする期待が渦巻いているが結局行動には結びつかず、外目からはただ男が新宿から金沢に行ったよ、というだけの話。

内面と外面のギャップを描くなんてそれこそ明治からずっと書き尽くされてきたものをなんで今さら。描かれる内容にしたって、内面でふっと浮き上がる妄想も既視感たっぷりのなんの面白みもないもの。男の目にうつる新宿の風景にしろ松本近辺で乗り合わせる女性の描写にしろこれまた紋切型。内面外面ともになんの面白みもない描写を延々続けて、藤谷治は何が面白いのか。

妄想部分は、明らかにここから妄想に入りますよというような書き方になっていて(しかも書かれる内容は上のごとく凡庸極まりないもの)なんのテクニックもない。で、やっぱり「が、そういうことはおこらなかった」みたいな書き方をするどうしようもないセンス。夢オチ、妄想オチなんて三流SFや屑同人誌でもやらないし、やったにしろ夢か妄想かわからない描写で不安感をあおっておいて最後にネタ晴らししてほっとさせるところに効果があるわけで、「さあここから妄想ですよ」→なんの面白みもない凡庸な描写→「実際はなにもおこっていません」、といわれてもどこが読みどころなのか、何を読ませたかったのか(描きたかったのか)全く理解不能。「で?」と言うしかない。

日常生活からふけて、旅先で妄想にふけって、そこで見えるものはいつかどこかで見たことのあるイメージ。もうこの人の作品は読みません。あー時間の無駄だった。

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