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阿部和重「□冬」

出典:『文學界』2012年10月号
評価:★★★☆☆

変ったタイトルで「□(しかく)冬」。SF短編です。身体部位を交換できたり東京で銃撃戦や爆弾事故があったりどことなく攻殻機動隊とか、伊藤計劃『虐殺器官』とかを思い出しました。この世界独特の組織や直接は登場しない人名らしき名前(人というより人に似たアンドロイドかロボット)も出てきたりして、とても短編には収まりきらない世界観を展開している作品、と思っていたら阿部和重ツイッターにこの作品のことがツイートしてありました。

【文學界10月号】阿部和重「□(しかく) 冬」は、スタンリー・キューブリック監督がスプラッターを撮ったかのようなグロテスクかつ美しい短篇。意外にも小誌に掲載される同氏の初の小説。「真夜中」誌に「春」「夏」「秋」と掲載されていた連作の最終話です。

だそうです。先行作3つがあったんですね。ただこの短編は短編で分からない部分はそのまま受けることもできてそこが奥行きの深さスケールの大きさを仄めかしてもいるので、これ一本だけでも楽しめます。

気になったというか、あれそうだっけ?、と思った点が一つ。阿部和重って会話を書くのがこんな下手でしたっけ?かなり説明的な会話が続いてわざとらしさが目についてしまいました。同様のことは『クエーサーと13番目の柱』のときにもふと疑問に思ったんですが。水垣鉄四が質問→烏谷青磁が解答、という順番で話が進められます。地の文にしない分臨場感は出るには出るんですが、一方で話を進めるためだけの会話という印象をうけました。

SF、とりわけ近未来設定でロボットやアンドロイド的なものがドンパチやる世界観がすきな人は楽しめる一篇じゃないでしょうか。
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